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人と仕事を知るこんなところにプロネッツProject Story

高齢化社会の支援サービスに
IT技術の可能性を探る
見守り支援サービス あんしんくん / おうちで安心

STORY 02

プロジェクトメンバー

  • YOSHIKI KUCHIISHI 口石 好輝 サービス&プロダクト事業部 マネージャー

震災からの復興支援の一環として着手

2014年の冬、サービス&プロダクト事業部に、新しいプロジェクトが立ち上がった。これまで、東日本大震災の復興支援として、防災サイネージ開発に取り組んできた同チームの新たな課題は、「独居高齢者(もしくは高齢者夫婦のみ)に対する見守り支援」であった。岩手県盛岡市の事業者と、岩手県立大学の研究室、そして開発チームであるプロネッツの3者による共同開発プロジェクトだ。実際にサービスを提供することになる事業者が、具体的なサービス内容を提案。県立大の研究室が取り組んできた見守りシステムをもとに、そのサービスをプロネッツが開発事業者としてIT化する。

「ソフトウェア開発の前に、サービス内容の吟味から入りました。事業者が現在行っている介護・福祉サービスの延長で、どんなサービスを地域の高齢者に提供可能なのか。エンジニアとして参加したわけですが、そのサービス内容の吟味から加わることで、よいものづくりができると確信しました。3者が共有したテーマは、地域の方に“安心”を提供するもの、でした」(口石)

思いや目的を共有する。数多くの開発の現場を取り仕切ってきた口石は、この共有する作業が開発の最初の段階でうまくいくことが、開発自体がうまくいくと、経験から知っていた。

各方面のプロが集まっているからこそできること

岩手県立大学の研究室とは、今回の見守りシステムを開発する以前から、協力体制にあった。今回の開発では、同大学の研究室で開発を行っていた「おげんき発信(R)」を活用し、高齢者の能動的な安否確認を実現した。また、盛岡市の事業所は、有料老人ホームの運営や、介護タクシーのサービスを地元で展開していた。施設に入るまでもないが、高齢者のひとり暮らしや夫婦のみの家族に対し、離れて暮らす家族に“安心してもらう”ためのサービスとして、この見守りシステムが発案された。テーマを共有したことで、サービス内容のブラッシュアップがどんどん行われていった。

「プロネッツとしての課題は、いかにそのサービスが利用しやすいものになるか、でした。わかりやすく、操作しやすく、サービスを利用しやすい。せっかく良いサービスでも、開発したシステムが使いづらいものであれば、本末転倒です。いろいろ考え、タブレットでサービスを展開させると決めました」(口石)

  • 「おげんき発信」は公立大学法人岩手県立大学の登録商標です。

開発のポイントは、自分の家族だったら、と考える

開発において、時間をかけたのは、見た目のデザイン。視覚的に、しかも直感的に理解できるようなデザインを試行錯誤した。システム自体は、できるだけシンプルにしていった。試作をしては、事業者、大学、それぞれから意見をもらい、改善していった。表示の色、言葉の使い方、文字の大きさ、操作性など、細かいところまで精査していった。

「例えば、毎日元気かどうか知らせる機能には、「げんき」「ふつう」「わるい」の3種類から選べるように。しかも、信号機の色(青、黄、赤)で色分けすることで、直感的に「赤」だから悪い、とわかるようにしています。親と離れて暮らす人にとって、安心できるシステムができたら、との願いを込めています。実際に自分も親と離れて暮らしているので、そんな人が安心できるように、もっといいものを、いいものを、と追究していきました」(口石)

2015年夏、お盆の帰省シーズンに合わせて、サービスを発表した。その内容は、地元の新聞にも取り上げられ、話題となった。

事業者、さらに、コンシューマー向けの展開へ

開発した見守りシステムは、盛岡市の事業者でサービスを提供。ソフトウェアとして使いやすさを追究しながらも、さまざまな事業者のニーズに合わせられるパッケージとして「あんしんくん」を展開していた。さらに、盛岡市の不動産会社と連携し、個人向けのアプリ「おうちで安心」を2017年12月に発表。個人のアプリユーザーを増やしながら、各地域の事業者へプロモーションを行う取り組みにつなげていく展望だ。

「今回のアプリは、個人同士でお友達申請すれば、相手の安否確認や、その日歩いた歩数などについて相互に確認できます。つまり、離れて暮らす高齢のご家族の状況を確認できるツールとして役立てられます。アプリの登録者を今後増やしていくことで、地域の事業者のサービスに活かしていければ、と思います」(口石)

スタート時から開発に取り組んできた口石にとって、コンシューマー向け展開の大きな第一歩を踏みしめた。独居高齢者の増加という社会的な問題を前に、さまざまな機関と連携した開発が、今後一層求められてくると予測される。システムエンジニアができる社会貢献のひとつとして、大きく期待されている。

導入したお客様の声

有限会社まごのて 様(盛岡市)

いつもお世話になっている大学の先生の紹介で、プロネッツさんの製品について知りました。当社で提供している見守りサービスの提供方法として、今回の導入にいたりました。プロネッツさんの製品を利用することで、より地域での見守りサービスを充実させ、ご利用者を広げることに役立っています。「あんしんくん」のシステムは、私たちのサービスをより良く、わかりやすく提供できる工夫がされていると思います。サービスを利用された方の反応として、軽度の認知症の方ですが、サービスを利用することで張り合いになるのか、以前より笑顔が増えたように感じます。タブレットでの操作に慣れるまで大変さはあるようですが、慣れてしまうと習慣づいているようです。「親がタブレットを使えるか心配していましたが、工夫がされているので使えるようです」などと、離れて過ごすご家族様からお話を伺いました。



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